大学に行けば、授業でレポートなどを書く機会が頻繁にあります。日本の大学かつ文系であれば、学校によってはその機会はほぼないこともあるでしょう。そして、ほとんどが日本語なので世界基準のレポートの書き方などの書式、資料の選び方などを学ぶことは限りなく少ないかもしれません。一方、理系学部の方が英語の資料を探したり、英語でレポートを書いたりする機会はあるかもしれません。
以前私が日本の大学に在籍していたとき、何度かレポートを書く機会がありました。その時にコピペはダメと言うことと、フォーマットについての説明はあったもののそこまで詳しく教えられたわけではありませんでした。信頼できるソースとそうでないソースについて教えられてもいません。そして、周りの多くの学生は、Wikipediaからコピーして、少し手を加えそれを自分のレポートに貼り付け、参照としてそのソースを記入もしてない人は多くいました。このようなことをしていては、読解力やライティング能力、資料検索の能力、資料から適切な文章・データを選ぶ能力は養われません。一方、現在在籍しているアメリカの大学では英文レポートの書き方や細かいルールなどをしっかり学び、実際に何十本ものレポートを書きました。そこで、その際に勉強した正い文章を書く際のコツを書きたいと思います。
そこで、レポートを適切に書く能力を身につけると、どうなるかというと、高度な読解力+検索能力+ライティング力の3つが主に身につきます。なぜこの3つの能力が身につくのか述べていきたいと思います。
高度な読解力
読解力を身につけるためには効果的な方法でたくさんの量の論文、書籍などを読む必要があります。効果的な方法とは、主に2つの方法があります。スキミング(Skimming)とスキャニング(Scanning)です。スキミングとは、全体を把握するためにスピード感を持ちつつも要点をざっと読む方法。一方スキャニングとは、自分の欲しい情報を見つけるために単語などに気をつけて読む方法です、なぜこの2つが大事かと言うと、1つのレポートを書くためにはいくつもの論文や書籍からデータや著者の主張を引用する必要がります。その時にページ全てを読んでいてはとんでもないくらい時間がかかります。そこでこの2つを使って効果的かつ正確に読む必要があります。これらを行いたくさんの文章に触れることで、基本的な文章構造、著者の主張、重要なデータを短時間で読み解くことができます。
検索能力
ここで言う検索能力とは、正確かつ自分が欲しい情報を短時間で探し出す能力のことです。インターネット上には大量な情報が溢れています。そして、科学的根拠のあるものからないものまでいろいろあります。そこで、論文やブログなど情報発信をする場合に情報を調べるとしたらどのように情報を検索するのかはとても大事です。最近ではSocial Mediaの発展により様々な事柄に関する情報が溢れています。例えば、カフェインが体に及ぼす影響について書かれている情報はたくさんあります。ですが、中には科学的根拠のない個人の見解や一方的な主張をしている記事などもあります。そこでどのように検索し、どれを選ぶかということがとても大事です。一つ、正しい情報源として承認された論文はかなり正確性が高いです。なぜかと言うと、論文が承認されるには何人もの専門家の検閲を通過し、科学的に著者の主張が正いと認められた場合のみだからです。
ライティング力
最後に、ライティング力とは伝えたいことを簡潔にわかりやすく書く能力です。ある程度のフォーマット通りに文章を構成していけば、短い文章で読者に伝わりやすい文章を書くことができます。そのためには何十本も文章を書き、誰かに添削してもらうのが効果的です。自分だけで何十本も文章を書いていては改善が難しいですが、添削してもらえば自分の思い込みや癖などがわかり、読みやすい文章が書けます。もちろん中には文章を書く才能のある人もも少なからずいますが、基本的には後天的に身につけることが可能です。書く→添削→リライトを繰り返していけば、ライティング力が向上していくでしょう。
最後に
これらの3つの能力を身につけることができれば、学校や仕事でも効率的に簡潔でクオリティの高い文章が書けます。
参照
Statista(2019), “Number of Internet users in selected countries in the Asia- Pacific region as of January 2019, by country.”, https://www.statista.com/statistics/265153/number-of-internet-users-in-the-asia-pacific-region/