まず多くの英語初心者は、自分が何を理解していて、理解していないかということの把握ができてない場合が多いです。私自身も、アメリカの大学へ行くことを決め、英語の勉強を始めた当時は、全く何ができて何ができないか把握できていませんでした。そもそも理解していることが限りなく少なかったですが、初心者がまずすることは、自分の英語力の把握です。

文法の把握

日本人はよく、文法の知識だけを勉強するがその知識が自身の英語力に結びついていないと考えている人は多いのではないでしょうか。ですが、文法は英語力をつける上で必須の知識です。料理で例えるとすると、単語というたくさんの食材や調味料があったとしても、調理法という文法を知らないと、料理は完成しません。パスタを作る時にも、まずはレシピ通りにやってみて、正く作れるようになってから、自分でアレンジしてより変化を加えた料理へとしていくように、まずは英語でもそれを使うための雛形(文法知識)が必須です。ここではまず、現在・過去・未来形の基本的な形、主語と動詞、目的語の関係など、最低限必要なことだけで十分です。どんなに短くても正しく1文を作ることが大事です。応用は基礎ができてからで十分です。わからないのに無理をして難しい問題からチャレンジすると、順番がおかしくなり、英語は難しいと感じてしまい、挫折につながります。なので、最初は無理をせず簡単な文法知識だけを身につけてみてください。そして最初は例外は無視してもいいです。

単語の把握

上記でも述べたように、料理をするには作り方と食材・調味料(単語)が必要です。まずは基本的な動詞は確実に覚えた方がいいです。なぜなら、動詞は基本的に同義語は少ないです。そして、一つの意味を覚えることで応用がききます。一方、形容詞は同じような意味でもたくさんの種類があるため、最初はそれらを覚える必要はありません。例えば、「大きい」ということを伝える場合、Big, Huge, Enormous, Gigantic, Massive, Full, Fatなど同じような表現をする場合でもいろいろな単語を使うことができます。もちろん、この中でも状況・場合によって適切な単語がありますが、こんなに似た単語があります。そのため、最初はこの中からも一番多く使われる”Big”や”Huge”を覚えているだけで十分です。調味料の例のように英語で大事な基本調味料(動詞)をまず覚えましょう。その後、だんだんと自分のレベルと状況に合わせて単語を量も変えていくのがベターです。調味料や食材然り、使えるものが多ければ多いほど作りたい料理(伝えたいことが伝わる)が作れます。そのため、多く覚えていて損はないです。

リスニング力

リスニング力を高めるには、耳を慣らすしか方法はありません。そのため、時間は短くても毎日継続して英語に触れるというのが大事です。例えば、私は大学の夏休みで日本に帰国し、日本語のみで長い間生活し、アメリカに帰ると授業で全然英語が聞き取れない事態に陥ります。もちろん時間が経てばすぐに慣れてくるのですが、リスニング力はそれほど劣化しやすいです。リスニング力をつけるということに焦点を当てると、簡単で短い英語を倍速で1度聞き、同じ音声を通常スピードで聞き直すということが効果的です。また、最初はスクリプトを見ないで、2回目以降にスクリプトを見ながら、音声と同じスピードで発音しながら聞くというシャドーイングという手法で学習することで急速にリスニング力が上がります。

リーディング力

これは、多くの文章に触れるということ以外に近道はありません。リーディング力は数をこなすことにより伸びる能力です。例えば、TOEICだったら、文章の内容を何度も読み内容を暗記できるまで繰り返す、TOEFLでも同じです。また、CNNやNewYorkTimesなどのニュース記事で自分の興味のある分野の記事を定期的に読んで理解することが、リーディング力向上のために効果的です。また、本が好きな人は、一度日本語で読んだことがあったり、ストーリーを知っている子供向けの英語で書かれた本を買って読んでみる。最初は声に出しながら、わからない単語があっても最後まで読んでみる。その時にマーカーを用意し、わからない単語にはマーカーを引く、そして2回目にはわからない単語を調べながら意味を把握していく。このように、多くの文章に触れることこそがリーディング力の向上に役立ちます。

TOEICやTOEFLの点数をあげる英語以外の知識

TOEICやTOEFLの点数をとるには英語力が必須ですが、英語以外にも様々な分野の知識があれば、あまり英語が分からなくても問題が解けることがあります。もちろん質問で何を言っているか理解する必要がありますが、問題の文章についての知識があれば、英語力が低くても比較的文章の内容を汲み取ることができます。特にTOEFLでは大学基礎教養レベルのアカデミックな問題が出題されます。分野は多岐に渡りますが、様々な知識が役に立ちます。例えば、天体の位置関係や構成している物質、世界のある地域の地質、アメリカの歴史、心理学、脳科学、恐竜、イルカの生態、アメリカ全土の木の種類と生息しているリスの種類、自動車の基本的な構造など出題される問題の内容は非常に多岐に渡りますが、小さい頃に図鑑で見ていたり、本で読んだことのある分野だと、比較的優しく感じます。このように英語以外の知識を深めることも英語試験で点数をとることにつながります。そのため多くの本を読むことをお勧めします。テストで求められていることを理解して的を絞って勉強することも大事かもしれません。

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