英語の勉強を始めたばかりの人は、「外国人と英語で会話ができる様になりたい」と誰もが思うのではないでしょうか。そして、片言ではなく十分に意思疎通ができる様なスムーズな会話がしたいと。ですが、最初は自分から英語で話しかけるのは勿論のこと、話しかけられても十分な返答ができなかったらどうしようと思っているのではないでしょうか。私が考えるスピーキング能力向上のために最も大切なことは、間違えたらどうしようと言う考えを捨てる。と言うことです。これが最も邪魔で、英語の成長を妨げる要因なのです。この考えさえ消すことができれば、スピーキング能力の向上が格段に早まります。
ですが、残念ながら全く話せない状況で外国人が多いバーやレストランなどに行って知らない人に話しかけると言うのはやめてください。自分の勉強のために知らない人に話しかけ相手の時間を奪わない様にしてください。英語初心者だからといって、練習のために他人の時間を奪うのは得策ではありません。勿論仲の良い友達だとしたら、勉強のためにあなたに時間を使ってくれるでしょう。ですが、知らない外国人が楽しんでいる時間・空間を邪魔してまであなたの英語の勉強に時間を割くメリットはありません。なので、勉強を始めたばかりの頃は、お金を払って英語学校へ行き、勉強の時間を確保する。オンラインの英会話に登録する。アプリで外国人の友達を作りSkypeをする。これらの方法がおすすめです。何も知らない相手に英語で話しかけるとすれば、必ず相手にも何かメリットがなければいけません。
例えば、Alibabaの創業者ジャック・マーは英語の勉強のために、毎週末家から観光地まで出かけ、英語の勉強のため外国人の観光客へ案内をしていたそうです。この場合、英語のスピーキング練習の機会を確保するのと引き換えに、観光客へ街の案内をするという双方にとってWin-Winの関係があります。以前動画で、小学生か中学生がボランティアで日本に来た外国人観光客へ向けて英語で案内をしている動画をみたことがあります。この様にWin-Winであるという前提で、恐れず話しかけると言うことはスピーキング能力の向上に必須のアクションです。そこで、私が実際に行っているスピーキング能力向上のための行動をシェアして行きたいと思います。
英語学校に通う
これは最も確実で、効果のある方法ですが、みんながみんな学校に通えるわけでもなく、家からのアクセスが遠かったり、そこまでかけるお金がないなど理由があるかと思いますが、この方法のメリットとしてはスピーキングの機会を十分に確保できる。正い英語を習得することができます。さらにお勧めは、講師と1対1で会話する時間を確保する学校を選ぶのがベターです。なぜかと言うと、講師1人に対し5人の生徒がいた場合、自分の話す時間はかなり少なくなります。ですが1対1だと、十分に時間を確保することができます。そのため、いかに少ない人数で学べるかが大事です。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語を聴きながらそれを音として発音する方法で、例えばYouTubeの動画などを見たり、聞いたりしながら話している人と同じタイミングでその通り発音する練習法です。この方法をするメリットは、よりネイティヴに近い発音法が身につく、ということと抑揚や声のトーンも真似することができます。この動画は、フライトアテンダントの機内でのアナウンスです。この様な定型文的な英語の文章だと、難しい単語も使われていないので、お勧めです。(https://youtu.be/FIN6Rc9s7_A) そして、最初は敢えて1.25倍や1.5倍で再生し、シャドーイングすることで、通常の速度に戻した時にかなり容易にできると思います。
独り言
この方法は特にお勧めです。実際、私もこの方法をやってスピーキング力を上げていました。この場合のデメリットは、間違った発音、文法でも指摘してくれる人はいないということです。ですが比較的自由に、どんな話題でも英語で思考し、話すことができます。側から見たらかなり変な人に思われますが、基本的に人がいる前ではやらない様にしていました。この方法でさらにお勧めなのが、英語ネイティヴの真似をして、その人の様に話すということです。私は、自転車に乗っている時や歩いている時に、様々な話題についてグループ討論の様に様々な登場人物を演じ、それぞれ違う性別や視点からの意見を英語を使い、独り言として発していました。この時に様々な場面を想定してバラエティな話題について考え、独り言を発することで、問題に関する思考が整理できるとともに、英語で実際に聞かれた場合にスムーズに会話することができます。自分の場合は、ビジネスに関する話題や日本の歴史についての本を読んだ後に、それを振り返り、要約したり、一人で議論をするために英語で独り言を言っていました。思考を研ぎ澄ます効果と、スピーキング力の向上にかなり役立ったと思います。
音声の録音や動画の撮影
これは私が英語学校に通っていた時にやっていた方法なのですが、TOEFLの問題ではSpeakingもあるので、クラスでSpeakingの問題を解く時は、一人一人問題に関する返答を録音し、みんなで聞きアドバイスや内容について討論を行うということをしていました。最初はこれがすごく嫌いで、「英語をまともに話せないのにみんなの前で晒されるなんて地獄だ」と思っていました。実際にSpeakingの授業があるときは朝からソワソワしていました。ですが、実際にやってみると自分が発声している英語を聞き、周りからアドバイスをもらえるので、自分の中では嫌な授業ではありましたが、能力の向上にかなり役立った授業と言えます。何よりみんなの前で間違った英語を話す恥ずかしさより、とりあえず言えることを言い、その上でどうすればもっと良くなるかを考えることの方が大事だと学び。間違ってもいいからとにかく英語を話してみるという海外で生活していく上で非常に重要なことを学ぶことができました。
上記で解説した通り、スピーキング能力向上のために様々な方法があるので、自分に合う方法を見つけてトライしてみてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。