私たち日本人は、多くの人が基本的には中学校1年〜高校3年生までの6年間、そして近年では小学生から英語教育が始まっています。ですが多くの人は基本的な英会話すらできません。外国人に道を聞かれたとき、挨拶をしたり、ちょっとした会話すらできない人が多いでしょう。MITSUE-LINKSの調査によると、20−69歳の男女1,000人にアンケートを取ったところ、そのうち69.9%が自分の英語はほとんどまたは全くできないと答え、そしてたった8.7%の人が良いまたはかなり良いと答えています。そして残りはわからないと答えています。このことから、10%にも満たない割合の人だけが自分の英語力に自信を以っているということです。(MITSUI-LINKS research)
そのため、英語力を向上するためにするべき英語の勉強法について、自分の体験・経験から考える適切な方法についてシェアしていきたいと思います。まず、英語力というものには大きく分けて4つの基本的技能があります。それぞれReading(読む), Listerning(聞く), Speaking(話す), and Writing(書く)。これらの4技能は別々の勉強方が適していると考えています。
これら4つの技能は互いに影響し合い、どれか一つが欠けるだけでも”英語力”という点では十分ではありません。もちろん使う場合によっては必要な能力とそうでない能力に別れます。例えば、観光で海外によく行く人にとっては、基本的にListeningとSpeakingの能力の方がReadingやWritingの能力より重要です。なぜかと言うと、観光をする上ではあまり長文を読んだり、難解な文章を書く必要はありません。そのため、ListeningとSpeakingにフォーカスした勉強をすればいいのです。
状況別の英語能力
海外の高校や大学に行くレベルの英語力を身に付けたいならば、全能力を均等に身につける必要があります。現在アメリカの大学で学んでいる私の経験から言うと、全技能が一定レベル以上に到達している必要があります。例えば、アメリカの大学では、学生同士のコミュニケーションが頻繁にあります。自分の意見を言ったり、相手の意見を聞きそれに対する感想を述べる。宿題ではテキストを何十ページも読み要約し、自分なりの考えにまとめる。そして授業中に飛び交う情報を適切に掴み、何が大事かを把握する能力が必要です。4つの技能のうちどれか一つでも欠けていれば、授業についていくのはほぼ不可能です。そして、専門的な勉強をするため難しい単語や高度な文法の知識などが必須です。
このように、一人一人の英語を使う場面によって必要な知識は異なっています。ですが、どうせやるなら全ての技能が十分にできているに越したことはありません。そこで、どうやったら4つの技能を効果的に学ぶことができるかをシェアしていきたいと思います。
著者の英語力に関する背景
私が英語を初めてアメリカに来る前までの自分の英語力について書いていきたいと思いますが、実際私は高校では全く英語を勉強せず、テストの点数はかなり悪かったです。全教科の中でもずば抜けて英語が悪かったです。私は常に、クラスに40人いる中の後ろから5番目以内の常連でした。赤点を何回取ったかわからないくらい、英語に対して苦手意識があり、勉強もしていませんでした。なぜかと言うと、自分がどこがわからないのかもわからない状態でした。このような状況からどうしてアメリカの大学で授業を受け、単位を取れるレベルまで行ったかと言うと、TOEFL専門の英語学校に通い、適切な勉強法で、コツコツとめげずにステップアップしていくことができたからです。
英語力の成長曲線
英語の勉強には長い停滞期と急激にくる成長期が時間と共に時間と勉強量に比例してやってきます。英語の成長には長い停滞期があり、ある日突然急にレベルアップする時がきます。もちろん何もしてないのに起きたらレベルアップしてるなどと言うゲームみたいなものではありません。わからない時期が長く続いても、めげずに勉強を続けていると急に今までやっていたパズルが完成し、一段階レベルアップすることがあります。ですが、その後すぐに以前やっていたパズルより大きく難しいパズルをやらなければなりません。そしてそのパズルも先は見えません。だが学習を続けていれば必ずハマるようになっているパズルです。以前の自分もそうでしたが、外国語学習者の多くの人が、先の見えない停滞期にいることで、後一段で階段を上がれるかもしれないのに諦めて進むことをやめてしまします。
私の周りにも4年前自分と同じ時期に英語勉強を始めた人が数人いました。もちろんその時はみんな同じくらいの英語力でした。その中でも自分で判断し英語は今は必要ないと思って勉強をやめて他のことを頑張っている人はいます。ですが、英語を使いたいと言う気持ちを持っているのに、学習をやめてしまった人はかなりもったいないです。自分と同じく時間をかけていたのに、やめてしまった人には何も残りません。ましてや、英語ができなかったと言う挫折心さえ残ります。なので、英語ができるようになりたいと思ったら、それを達成するためにかけられる時間の確保と絶対に話せるようになるんだと言う強い決意が必要です。
現に私は日本の大学に2年生まで所属していましたが、先輩に誘われて英語の勉強を始めた時、自らの退路を断つため大学を退学しました。その結果、自分は学位を取るにはアメリカの大学に絶対行かなくてはいけないと言う状況を作りました。もちろん、みんなが学位を必要とはしていないですし、人によって必要なことの優先順位は変わります。当時の自分に取っては”学位”は必要なものだと思っていました。そのため自分の心に付け入る隙を与えないため、あえて退路を断ちました。その結果、自分は英語の勉強に集中できたので、自分にとってこの方法は合っていたと言うことです。
最後に
このように、人によって優先順位と何のために英語の勉強をするのかは変わってきます。そのため今後は4つの技能それぞれに焦点を当て、自分がやった勉強の中で何が効率がよく、能力をあげるのに役立ったのかをシェアしていきたいと思います。人ぞれぞれ私と同じ方法が合う人とそうでない人がいるので、一つの考え方として読んでいただけたら嬉しいです。
Work Cited
Builingual in Japan: Why Most Locals Don’t Speak English. Mitsue-links. https://www.mitsue.co.jp/english/global_ux/blog/201709/14_1700.html